2012年01月24日

【Gadget】次世代TVはソーシャルTVと言うべき3つの機能を持つ

samsungTV.jpg
次世代TVは「スマートTV」と言うよりも「ソーシャルTV」と言うべきものになると思う。高機能・高性能化ではなく「どのくらい自分にマッチした番組を表示してくれるか」が求められているTVだからだ。

では、どんな機能が必要なのか?

■1.ソーシャルサービスとの連携(Facebook/Google+/Twitter/mixi/...)

次世代TVは、各種SNSとの連携がマストだ。ネットで話題の番組、「友人」が視聴中・視聴予定・視聴済み、高評価だった番組、そういう番組情報をシェアし、活用できるTVになる。

■2.ユーザアカウント制御

次世代TVは、ユーザアカウント制御ができるようになる。制御できなければ個人にマッチしたTVは実現できない。いつまでも個人に特化できなかったので、既存のTVが魅力を失ったのだ。自分ひとりで見ている時と家族で見ている時とで、同じ画面で同じ番組が表示され続けるのには、もはや限界がきている。

■3.ソーシャルデータの解析により実現する視聴提案

次世代TVは、スマートフォンの画面を見た時「今夜、あなたの好きな○○という番組があります。」と提案してくれる機能がついている。出演者、ジャンル、監督、プロデューサー、脚本家、原作、あらゆる材料とソーシャル情報(個人の嗜好、ライフログ)を突き合わせて、ポップアップで提案する。そこで「視聴」ボタンを押せば、その場で予約完了。既に放送が終了していれば、すぐに視聴可能。

「どんな番組を見たのか」というログは、提案する際の材料として有効利用できる。また、録画したけど、見ないで消したのか、最後まで見たのか、なども大事な要素。アクティビティを、次の提案に生かす。そういうことは、従来のTVやレコーダーではできなかった。

■ビジネスをどう成り立たせるか?

機能としては上記だが、では、現実的に、どうビジネスとして成り立たせればいいのか。

現時点での一つの解は、SNSが核となるビジネスモデルかな。

もっともイメージのわきやすいのがFacebook。Facebookのアプリ上でTVを視聴する、というモデルだ。

・放送局側のメリット・・・
 広告がより広範囲にうてる、視聴者を正確にトレースできる
・Facebook側のメリット・・・
 情報が活発にシェアされる、誰が何を見たかという情報をgetできる

お互いが損をしない関係になれる。

TV番組を見るときは、Facebookの認証後に視聴することになる。マルチプラットフォーム対応。スマートフォンでもタブレットでも良い(もちろん外出先からでも)。FacebookのTV視聴アプリで閲覧する仕組み。

一例としてFacebookという名前を挙げたが、もちろん、Googleでも、同じことができるだろう。

■Appleはどうするのか?

Appleはどうするのだろうか?じつは、そこがよく見えない。Appleが2012年にもiTVを出す噂があるのだが、メジャーなSNSコンテンツを持っていないAppleがどう実現するのかが、わからない。

ビジネスとして成立させるためには、放送局側のメリットとApple側のメリットが必要だと思うから。

Appleは、iTV発売と同時に、iCloud上にTV視聴体験ソリューションを立ち上げて、そこに情報をどんどんためていくのだろう。だが、我々は日常的にはFacebookやGoogle+やTwitterを使って交流している。既に活性化している各種SNSの情報をAppleがどのくらい有効利用できるのか、有効利用させてもらえるのか、そこがカギになるだろう。

また、Appleはコンテンツ(中身)ではなく、デバイスを掴んでいるので、そのメリットを生かすとすれば、デバイス間の連携だろう。iPhone−iTVやiPad−iTVがシームレスに連携することで、新たなユーザ体験が生まれる可能性がある。そこは、1社で実現しているからAppleのほうがGoogleよりもアドバンテージがあるし、Facebookにいたっては手が出せない部分。

「我々は日常的にはFacebookやGoogle+やTwitterを使って交流している」と上で書いたが、そもそも、その交流に使っているデバイスはiPhoneだったりするわけだから、その情報をAppleがフックしてiTVと連携させちゃうというアプローチでも、面白いことになるかも。さすがに情報の内容までは関与できないだろうけど、デバイスを掴んでいる強みはどこかで生かせるはず。

AppleはAppleらしく、GoogleはGoogleらしく、もしかしたらFacebookも(?)、新しいTVを作り出すだろう。楽しみだ。
posted by Sakak at 20:41| Comment(0) | TrackBack(0) | ガジェット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月19日

【Gadget】Ultrabookは誰が作っても同じ物ができる

tmo2012-01-1315-56-09gal_600.jpg
ソニーの13インチ VAIO Ultrabook プロトタイプ -- Engadget Japanese

■SONYがなかなか立ち上がれないワケ

PCについては、もう外観だけで唸らせることはできなくなった。必要なのは、奇抜なデザインが必要なのではなく、Appleとは違うデザインにすることでもない。全ての機器が繋がるプラットフォームを作り、具体的なビジョン・ブランドを打ちたて、UX(ユーザエクスペリエンス)を示すこと。

VAIOという名前をPCだけで使っている限りSONYはここから抜け出せない。SONYのタブレットやスマフォに対して、PC(VAIO)が、ユーザのイメージの中で完全に隔離されている。PC、スマフォ、タブレット、TV、ウオークマン、カメラに関しては「全て同じプラットフォームに乗っかってますよ」「連携してますよ」とユーザに思わせるイメージ作りが必要なのに。

SONYが立ち上がるために必要なのは、バラバラになった機器が連携して動く仕組み作り、物作りだ。

それができていないうちは、「このPCってMacbookAirに似てるよね?」とか言われて終わり。そもそもUltrabook規格のPCなんて、どこの誰が作ったってMacbookAirに似てくるに決まってる。外観や部品(CPUは同じintel)でオリジナリティを出すことなどできないし、OSは自社のものではないのだから台湾や韓国メーカーとの価格競争に巻き込まれるのは目に見えている。

Appleの強みは、全ての機器が連携できている使いやすさ、わかりやすさ、安心感。iCloudの登場で、そのレベルがさらに上がった。

■Windows8は救世主にはならない

そのあたり、ユーザーには完全に見透かされてるから、今の流れでいけば、Ultrabook規格のノートで成功する日本のメーカーなど、どこにもない。そうなると、Windows8に期待せざるを得ないのだろうが、正直に言って、先行きは暗い。intel版は見た目の変化は多少あっても、実質上、Windows7からの変化は少ない。新しく出てくるタブレット版(ARM版)はご祝儀相場で多少出るだろうが、iPad3の発売後でどこまで売れるかは未知数。

■日本のメーカーの今後

日本のメーカーは、このままでは大幅な事業転換を迫られることになる。「intel頼み」「Microsoft頼み」という体質から脱却して、手持ちの道具を連携してユーザーに「何をもたらすか」を考える直すべき。

日本のメーカーは、一つ一つのデバイスの性能はそこそこ良いものを持っているのに「まとめること」「連携すること」ができないから、「多少売れても儲けがでない」か「売れないし儲けもでないので廃業」という状態。

痛みを伴う構造改革が必要でしょうね。なんとか党みたいだけど。

以上。
posted by Sakak at 21:39| Comment(0) | TrackBack(0) | ガジェット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月18日

【Gadget】超ソーシャルに変貌するTV〜カギは先読みとおもてなし〜

MP900410166_600.jpg

■貯めこむ時代から利用する時代へ

現在は、SNSやTwitterを通じて「ソーシャルな情報を貯め込んでいる時代」なのだと思うが、間もなく、この「ソーシャルな情報を利用する時代」がやってくる。

SNSに投稿している時、コメントをつけている時、TVを見たりラジオを聴きながらツイートしている時、どこで食事をしたかをチェックインして、そこで何を食べたか写真を撮っている時、そういうあらゆる場面で、自分の嗜好をアウトプットし、データ化している人がいる。アウトプットし合って、それを共有して楽しむという雰囲気を各自が作り出しているわけだけど、実は、それら全てのデータが、今後、自分が機器を扱うための元データになるんだと思う。ソーシャルなデータとして。

これから出てくる超ソーシャルなTVが、(ソーシャルデータを活用する)1番バッターじゃないのかな、と思って期待している。

■スマートフォンやタブレットのようにソーシャル化するTV

今のTVというのは、家族の誰がTVの前に立っても、同じ内容が映るよね(あたりまえか)。

でも、スマートフォンやタブレットは違うでしょ?自分のアカウントで紐づいた各種サービスが、自分宛ての情報をチェックしてポップアップで表示してくる。そういう、ソーシャル感の差が、これから縮まると思う。つまり、TVに写し出される情報が、スマートフォンやタブレットのように、よりソーシャルになる。

TVの前に誰かが立った(座った)時、誰が立ったのかを区別するようになる。そして、区別した結果、その人に最適化されたチャンネルであったり、情報であったりが表示されるようになるんだと思う。そうなるべき。

■ユーザを切り替えるには?

どうやってTVの前にいる人を区別するか。

いくらでも方法がある。顔認識でもいい。音声で指示を出してもいい。スマートフォンを手元に持っていたら、そのスマートフォンの識別番号で区別してもいい。複数人がTVの前にいたら、家族モードになってもいい。手段についてはここでは多くは語らないが、とにかく、誰がTVを見ているのかを、TV自身が把握することは技術的に可能だ。

■TVに何を表示するか?

では、TVに何を表示させるのか。

ここが核の部分。何を表示させればいいかは、スマートフォンの中に全ての答えがある。データの実態は、スマートフォンからつながっているクラウドにある。だから、TVとスマートフォンが密に連携する必要があるのだ。

望まれるのは、ユーザが何を見たがっているか、どんな情報を欲しがっているかを「先読み」して「おもてなし」をするTVだ。

例えば、TVの前のソファーに座ったら、電源が自動的に入り、人を識別。次に、そのユーザが「お昼休みに友達同士で話をしていたドラマ」が1クリックで再生できたり、「お気に入りのTweetに登録したニュース情報のTV動画」をダイジェストで再生してくれたり。いつもチェックしている地元の天気予報や道路交通情報が最新にアップデートされていたり。

自分から情報を取りに行くのではなく、まるでそこに「コンシェルジェ」がいるかのように、「先読み」と「おもてなし」をしてくれるようになるべきだ。

■先読みとおもてなしを実現するためには?

これを実現するためには、TVが特別なハードウエアである必要はなく、むしろ、中身の問題になるだろう。

・SNSをはじめとする各社のソーシャルデータの連携
・情報を生成するアルゴリズム
・優れたUI(ユーザインタフェース)

特に、ソーシャルデータの連携については各企業の思惑もあるし、簡単にはいかないだろうが、やるべき。絶望的な感じはしない。ソーシャルデータの連携というのは、すでに各種アプリで実現しているわけだから、それをTV用にどう味付け、移植するか、というところだろうか。

例えば、iPad/iPhone用にFlipboardというアプリがあるが、ああいうイメージだろう。各種サービスから自分に特化した情報を取ってきて、TVという窓にまとめて表示する。自分TV、超ソーシャルなTVということ。

お金をどう回す仕組み作りはどうするか、など、様々な課題はあるものの、最終的な目標はここなのだと思う。

TVに関しては、このゴールに向かう以外に、今のところ思いつかない。

※追記
話題のドラマを「1クリックで再生できたり」と書いたが、これを実現するためには、番組のアーカイブデータが専用のプラットフォーム上でやりとりができるようになっていることが前提。この話は、今日の話とはレイヤーが別の話ですね。
posted by Sakak at 21:02| Comment(0) | TrackBack(0) | ガジェット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月13日

【芸能】整いすぎてて足りないモノ

04695749.jpg

正月に帰省した時、小・中学生の姪っ子の様子を見ているとある変化に気づいた。以前はあんなに好きだった「AKB48」より今は「KARA」「少女時代」、「嵐」より「東方神起」に完全にシフトしていたのだ。

理由を聞くと、「可愛い(カッコいい)・スタイルいい・歌うまい」。お菓子やアイスクリームが主食な世代は、美味しいモノに触れた経験が少ないからか「わかりやすさ」と「味の濃さ」が受け入れられたのだろう。ある意味、作戦勝ちだ。

30、40代以上の人はたぶん違う。ある種、整いすぎているものに対しては引いてしまう感覚がある。「あとちょっと足りない」に魅力を感じるのだ。愛着を感じるのだ。秋元康はそれをおニャン子の時に気づいてた。「決して美人とは言い難い前田敦子がなぜセンターなのか」はおニャン子時代に導き出していた答えだ。

AKB48は非常に緻密な計算にもとづいて選ばれた「バラバラ感」が最大の武器だ。だから、たとえ今後も「完ぺきに整ったもの」が次々に送り込まれてきたとしても、そこは負ける気がしない。「そういう概念は」と言い換えたほうがいいかな。

いずれAKB48も過去のものになるだろうが、また何十年後に同じ概念を武器に戦う集団が現れるだろう。おニャン子クラブが誕生したのが1985年。そのちょうど20年後の2005年にAKB48がデビュー。歴史は繰り返される。
posted by Sakak at 21:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月04日

【Gadget】スマートフォンかガラケーかの論点は雲の上か否かである

stock-illustration-14294563-smartphone-cloud.jpg

■ハードウエアの差は無くなっていく



このつぶやきの中に出てくる「ケータイマニア」がどんな嗜好の人を指すのか(私は)よくわからないが、思うのは、以下のこと。

ケータイマニアという定義が「端末のスペック、ハードウエアとしての価値にこだわる人」というのであれば、私はスマートフォンユーザには、ケータイマニアが減っていく可能性があると考える。

なぜか。

それは、実態がクラウドへ移っていき、手元にある端末の差が無くなっていくから。

スマートフォン毎のハードウエアやUIは、機種の差はどんどんなくなっていく。たぶん未来のスマートフォンは、机に上に置いてある「紙」や「自分自身の手のひら」や「机そのもの」に投影して、そこに指示を出すようなものになるだろう。3次元空間にホログラム表示して、それをモーションキャプチャで指示を出すのかもしれない。音声も併用するだろう。とにかく、端末の重み(意義)ってどんどん薄くなっていく。

過去にあれだけのいろんな形、デザインの携帯電話があったのに、今、平らで薄い「板」状になって、見た目の個性って無くなったでしょ。すでにその徴候がある。

iPhoneは、そういう未来に少し近づいていく過程の1つのツールだった。そして、未来は、実態がどんどんクラウドに移っていくことを示してくれた。

あのタッチパネルのUIが「iPhoneの象徴」などとカンチガイしている人が多くいるようだが、それは誤解。UIなんて、どんどん変化していく。ジョブズがiPhoneによって示してくれた未来というのは、タッチパネルのUIを持ったスマートフォンではなく、実態が雲の上に上がっていくこと。そして、端末の作りの自由度が広がることが未来なのだ。

■スマートフォンかガラケーかの論点は「雲の上か否か」

そう考えると、「スマートフォン」か「ガラケー」か、といういう議論の論点は、2011年の時点で、全ての端末を「雲の上に上げるべき」か、「手元に置いておくべき」か、なんだと思う。

見た目の話でも何でもなくて。

「雲の上に上げるデメリット」が、現時点ではある。それを無視して、全てをスマートフォンへ、という空気はおかしい。

「雲の上」が前提のシステムは、通信量がより多くかかる。通信を使いっぱなしになるので、現時点のバッテリーでは、さほど持たない。さらに(我々が思っている以上に)使う人たちに認知されていない問題もある。「雲の上に上げる」という概念や作りについて、全く意味がわからない人が大勢いる。セキュリティについての不安もある。

もっと問題なのが、その雲の上の世界が、まだ、未成熟なのだ。無秩序なのだ。過渡期なのだ。特にAndroid。

富士通・NECカシオ、スマートフォンに注力。フィーチャーフォンは既存技術の焼き回しに。 | すまほん!!

そう考えていくと、現時点のスマートフォン(というシステム)は全てのユーザのニーズを受け入れるほど完成されていない。なのにメーカーは自分たち都合でスマートフォンへ全面的に移行する方向を打ち出している。

ユーザがないがしろにされている。
posted by Sakak at 07:30| Comment(0) | TrackBack(0) | ガジェット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月03日

【時事】NHK紅白のLADY GAGAの歌詞字幕の 件

昨年末の紅白でのLADY GAGAの曲の歌詞字幕があきらかに「何かを隠す」意図にもとづいていた。これについて指摘するブログ紹介及び、この内容について、karafuneさんとSakakとのやりとりをしたので、あわせて紹介する。

<元ソース>
NHK紅白・レディー・ガガの歌詞字幕について/どこへさんぽ・なにをさんぽ

(1)karafuneさんツイート


(2)Sakak ⇒ karafune


(3)karafune ⇒ Sakak


(4)Sakak ⇒ karafune


(5)karafune ⇒ Sakak


(6)Sakak ⇒ karafune


やりとりは、以上。

Sakakの推測の話だけど、NHKの内部にも、訳を隠したりねじ負けたりすることには反対した人もいたかもね。

そもそも、GAGAを出演させるということは、数字も取れるがリスクも大きい。GAGAがSMAP×SMAPに出演直後にこんなこともあった。TV用の映像ソースをジャニーズやフジテレビに許可無く、GAGAがYoutubeにアップロードしたのだ。(その後、一時的にYoutubeのGAGAチャンネルが強制停止さえられていた)すべてがファンの事を思う、彼女のパフォーマンスなのだが、それが運営側にとってはリスクになることもある。

それでも、彼女をNHKが出演させたということは、リスクをわかっていても、彼女の魅力を推していた人間がNHK内部にいたのでは、と想像する。ただ、それを上回る力が働いて、このような結果になった事も事実なのだけど。

■追記(2012.1.4):
NHK紅白のガガの「翻訳ミス」について: Meine Sache 〜マイネ・ザッヘ〜

面白い。これが一連のまとめというか、実際の現場の様子について、それなりに答えをだしているものだと思う。ただ、だからといって、NHKを擁護する気にもならないし、「だから今のTVって終わってるよな」っていう気持ちになんら変わりは無い。

私の頭に残ったこと部分は、この2つだけ。
・歌詞の字幕は、80歳のお年寄りでも安心して読めるようにしなくてはいけない
・ほんの5年くらい前なら、あの程度に訳しておけば何の問題もなかったに違いありません。もうテレビは無理だなと、つくづく思います。
(NHKの内幕を知る方のブログより)続きを読む
posted by Sakak at 09:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月02日

【Gadget】iPhoneはジョブズが未来からくれた贈り物だった

iphone_460x305.jpg

■iPhoneの進化のスピード

オリジナルのモデルは2007年1月に発表され、最新モデルのiPhone 4Sは2011年10月に発売された。

・iPhone(2007年6月)
・iPhone3G(2008年7月)日本発売開始
・iPhone3GS(2009年6月)
・iPhone4(2010年6月)
・iPhone4S(2011年10月)

オリジナルのiPhoneが発売されてからiPhone4Sまで4年半。日本での最初のiPhone発売発売から数えると、たった3年半しかたっていない。驚異的なスピードで我々の生活に広まっていき、驚異的なスピードでバージョンアップを行っている。

今日はあえて、「早すぎる」という言葉を使って話をしたい。登場も、バージョンアップも「早すぎた」のではないか。

「早すぎた」ことで、我々は、ジョブズからファンタジーをもらった。爆発的に売れた。類似の商品が大量に市場に放出された。

それは、もしかすると、本来、手にする事などできないような、少し先の未来のプロダクトだったから、ではないか。

私の感覚では、ジョブズは通常の製品開発の2倍くらい(それ以上)の能力で、このiPhoneを作り出してきたと考えている。

iPhoneのデビューが2007年と固定すれば、4Sが発売されるのは、2011年ではなく、本来なら2015年あたりの感覚。iPhoneがデビューできるのが、2010年だったと仮定すれば、4Sが発売されるのは、2011年ではなく、2018年。Siri搭載のiPhone4Sに触れるまで、あと6年かかったのではないか。

スマートフォンやタブレットの進化がめざましく、それに対してPCの進化が止まって見えるのは、PCの進化が止まっているというより、Appleの製品開発スピードが早すぎるから、ではないかな。

Android端末があるのでは?と思う人がいるかもしれないが、あれは、AppleがiPhoneを出したから生まれたものであり(マネしたかしてないか、という議論とは別で)、iPhoneが進化を続けることに同調して、Androidも進化しているように思う。

iPhoneが「パンドラの箱を開けた」のは間違いない。業界を大きく変えてしまった。ハードウエア業界もソフトウエア業界も。

そして、この私が手にしているiPhone4Sは、ジョブズが2018年から届けてくれた、未来からの贈り物だったと思う。

■iPhoneの進化のスピードが早すぎることで、懸念する2つのこと

(1)ジョブズ亡き後、その進化のスピードは落ちる

そうはならないでほしいけど、たぶん、今までの5年で起きた進化のスピードの感覚が、この先の5年では起きないと思う。少し、正常なスピードになるのだろう。とくに、iPhoneについては、高機能な情報端末というカテゴリーの製品としてはほぼ完成された形をしており、ソフトウエアの進化にターゲットがしぼられると思う。だから、「厚みが半分になる」とか「時計型・ネックレス型になる」とか、まあ、妄想はいろいろするものの、現状のスタイルをほぼ周到していく。(スマートフォンとは別の、体に身につける製品が出てくる可能性はあるが)

ジョブズは、天才であると同時に、奇人・変人だった。自分の命も惜しまず製品開発に魂を注ぎ込み、また、自分に抵抗する人間がいれば、例え部下でも、あらゆる手段を使って抹殺してしまうような人だった。だから、これだけのものを生み出せた。そんなことを一人でやってのける人は、彼しかいないし、この先も出てこないだろう。

(2)進化のスピードに全くついていけていない人がいる

現在、ガラケーを使っている人。そして、スマートフォンに移行する気が特にない人。じつは、そういう人がまだまだ相当数いる。それがなぜがをずっと考えていた。その理由の1つが、「進化のスピードが早すぎた」からではないかと思い始めている。

【Gadget】過去の延長で理解できる野暮ったい商品が今こそ必要か?

先日のブログ記事にも書いたとおりで、iPhoneは「全く新しい最高の何か」であったのであり、「過去の延長で理解できる何か」ではなかった。だから、それを「素晴らしい!ファンタジーだ!」と思う我々のような人間がいるのと同時に、それを「不安」に思ったり、「拒絶」したり、「無関心」であったり、そういう人がいることを、我々は受け止めないといけない。

これから、適正な時間をかけて、「不安」が少しづつ、解消されていけばいいと思う。それには、理解を超えた製品を押しつけるのではなく、何か、「(理解しやすい)つなぎの製品」によって、示すのがいいのかな、と思う。ただしそれは、「ワンセグやおさいふケータイや赤外線が付いたAndroidスマートフォン」ではない、と私は思ってる。それは、iPhoneに対して、無理矢理とりつくろった、後付けオプションだから。そういうアプローチは本質ではない。

スマートフォンが、本当に我々の社会に浸透するには、まだまだ時間がかかりそうだ。

以上。

□参考
私が過去に使っていたSONY携帯。iPhoneが「全く新しい最高の何か」を生み出したことがよくわかる。2000年のモデルから5年経過した後でも、せいぜい部品の性能が上がった(カメラがついて液晶表示になった)程度であり、大きくは変化してない。

▼TH241(1994年/SONY)ジョグダイヤルの原型
TH241.jpg
▼SO502i(2000年/SONY)SONY初のiモード端末
SO502i_450.jpg
posted by Sakak at 07:23| Comment(0) | TrackBack(0) | ガジェット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月31日

【Gadget】音楽や動画コンテンツをネットで扱えるようになるまでを整理してみた

itunes2_s.jpg

音楽や動画のコンテンツを我々が手軽に扱えるようになるまでの経過を整理してみた。これにより、TV視聴スタイルの進化がどれくらい遅れており、どう進化すべきかを探る。

■音楽の視聴スタイルの変化

(フェーズ1)
・コンテンツ配布メディア:レコード(販売、レンタル)
・取得済みコンテンツの保管:カセットテープ

(フェーズ2)
・コンテンツ配布メディア:CD(販売、レンタル)
・取得済みコンテンツの保管:MD、CD-R/CD-RW、HDD、フラッシュメモリ

(フェーズ3)
・コンテンツ配布メディア:iTunes Store(Apple)、Google Music(Google)
・取得済みコンテンツの保管:サービス提供元のクラウドサーバ
iCloud⇒各iOS、MacOSデバイス(Apple),Google Music(Google)

■動画(映画や音楽)の視聴スタイルの変化

(フェーズ1)
・コンテンツ配布メディア:ビデオテープ(販売、レンタル)
・取得済みコンテンツの保管:ビデオテープ

(フェーズ2)
・コンテンツ配布メディア:LD(販売、レンタル)
・取得済みコンテンツの保管:ビデオテープ

(フェーズ3)
・コンテンツ配布メディア:DVD,Blu-lay(販売、レンタル)
・取得済みコンテンツの保管:ビデオテープ、DVD-R/W、HDD、Blu-lay

(フェーズ4)
・コンテンツ配布メディア:iTunes Store(Apple)、PlayStation Store(SONY) (販売、レンタル)
・取得済みコンテンツの保管:サービス提供元のクラウドサーバ

(フェーズ4.5)
・コンテンツ配布メディア:ネットによる動画配信(定額で見放題)、Huluとか
・取得済みコンテンツの保管:サービス提供元のクラウドサーバ

■TV番組の視聴スタイルの変化

(フェーズ1)
・コンテンツ配布メディア:TV放送
・取得済みコンテンツの保管:ビデオテープ、DVD-R/W、Blu-lay

(フェーズ2)
・コンテンツ配布メディア:ネット利用、各テレビ局独自のTV放送のオンデマンド
・取得済みコンテンツの保管:サービス提供元のクラウドサーバ

(フェーズ2−1)
・コンテンツ配布メディア:ネット利用、VULKANO FLOWとか。自宅のHDDレコーダーに、モバイルからアクセス視聴
・取得済みコンテンツの保管:自宅のHDDレコーダー

(フェーズ2−2)
・コンテンツ配布メディア:TV放送
・取得済みコンテンツの保管:自宅の全録HDDレコーダー(1週間〜2週間分の全チャネルを記録)

TV番組の視聴スタイルは、ほとんど何も変わっちゃいない。

2−1も、2−2も、TV視聴スタイルがいっこうに使い勝手の良いものにならないための「回避策」でしかない。

これだけネットが普及し、クラウドの時代へ足を踏み入れているのに、相変わらず、各テレビ局が勝手なことばかりしていて、迷惑を被っているのは視聴者であり、ユーザだ。

■TV番組の視聴スタイルにどのような革命を起こすことが可能か?

音楽や動画と同じ道を辿るだろう。到達地点は同じだ。今、その過程にいる。

革命を起こす手法は2つある。

1つ目は、音楽の視聴スタイルと同じ道を進む、正統な路線。iTune StoreやGoogleやamazonなどのプラットフォーム(決済システム)を通じて、番組が視聴できるようになること。1クリックで再生が始まり、停止もでき、端末を変えても続きが再生できる。電子書籍で使っている手法をそのまま使える。

2つ目は、ユーザ情報を吸いたくてしょうがないSNSのサービス上で、広告付きでTVを視聴する方法。ユーザの我々は、何の番組を、どの時間帯に見ているのかという情報をSNSに提供し、その対価として無料でTVを視聴できる。また、それらの情報をシェアすることで、ユーザ自身が広告の役割も果たす。(詳しくはこちらに書いた記事を参照)

2つ目のSNSの協業が、もっともはやく立ち上げが実現できそうな気がしている。Google(Youtube)が映画のレンタルを始めたニュースが2011年年末にあったことも、Google+内でのTV視聴など、何かの伏線になるのではないかと期待している。

□関連
【Gadget】TV視聴スタイルに革命が起きる3つのアプローチ: Sakak's Blog
【ガジェット】Appleがテレビを再定義する: Sakak's Blog
posted by Sakak at 13:39| Comment(0) | TrackBack(0) | ガジェット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。