2011年03月03日

【映像】リアル感と現実が、実は異なる2つの例

■秒速5センチメートル(映画)の映像

大好きなアニメーション映画(新海誠監督)です。この映画の特徴は、良質なストーリーと「リアル感」がハンパない映像。大好きな映画のひとつです。で、実際にその映像と、実際のロケ地の映像を同時に比較してみたのが、こちら。



映像のリアル感という要素のおかげで、ものすごく感情移入させられる。では現実の写真を見たらどうなのかっていうと、ごくごく日常のどこにでもあるような風景である事に気づく。新海誠監督の世界感に浸った後で、この(ロケ地の)現実の映像を見ると、リアルというより、現実に引き戻される感じがする。
  
我々が、リアルと感じるモノが、実は現実のモノとは違う、ということだろうか。

■超高画質なハイスピードカメラで撮られた映像

これは、フルHD画質で1秒間に2,564コマを撮影出来る、Vision Reserch(アメリカ)社製のカメラで撮影されたモノ。映画の1シーンを見ているような、そんな気分にさせられる。これにも、究極のリアル感を感じてしまうのだが。。。

Locked in a Vegas Hotel Room with a Phantom Flex from Tom Guilmette on Vimeo.


この映像にリアル感を感じるが、現実には、この映像は、人間には目に飛び込んできていても頭で処理できてないはずのもの。

「人間の目、脳の処理能力を超えたもの」がココには表現されている、という事。つまり、現実には見えないはずのもの。

リアル感というのは「こう見えてるだろう」「こう見えるはずだ」と想像して、リアル感を感じてるのだろうか。

■考察

2つの作品を通じて。リアルだなって感じるモノは、人間のイマジネーションの中にあるものなのか?って思う。決して、"現実"でもなく"事実"でもなく。「こうなってほしい。こうなったら気持ちいい。こう見えたら素敵。」その要素がリアル感には必要なのかも知れない。

人間のイマジネーションの中にリアル感がある。ファンタジーだね。適度な人間の感覚の”あまさ”が、我々の感動の源(みなもと)だったりするのかな、と、感じたよ。

【参考リンク】
鷹羽会関東支部(大仏)「秒速5センチメートル関連」
坂井直樹の”デザインの深読み”(坂井直樹)「ハイスピードカメラ関連」
しちごろく「ハイスピードカメラ関連」
秒速5センチメートル(HD高画質)One More Time,One More Chance
posted by Sakak at 23:49| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月19日

【映画評】踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!

踊る大捜査線のTVシリーズは大好きな作品の1つです。その後のTVスペシャル2本も好き。その後のスピンオフ4作品(真下正義/室井慎次/木島丈一郎/灰島秀樹)も、マイライブラリに持っている。マイナーなところでいうと、トリビアの泉で、番組内限定で放映された「踊るレジェンドドラマスペシャル警護官 内田晋三」っていうショートムービーも当然チェック済み。

踊るシリーズは、それくらい好きです。好きでした。

■評価は?

そんな私だから言わせて。この「THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」は映画としては最低。「星1つ」というか「星なし」と言うレベルだわ。

サスペンス感もなく、ストーリー展開も特におもしろみは、なし。過去の作品を見てきた私のような人は「ああ、この人知ってるな」っていう確認作業程度。初めて「踊る...」作品にふれる人にとっては「何このつまんない映画は?」という評価になるのでは?

興業収入も、観客動員数も、過去2作品に比べるとそうとうキビシイ結果になっているのは、私の感覚と一致しますね。

1作目:興行収入101億円(日本実写映画歴代興行収入 4位)、観客動員数700万人
2作目:興行収入173.5億円(日本実写映画歴代興行収入 首位)、観客動員数1250万人
3作目:興行収入73億円、観客動員550万人
(Wikipeida 踊る大捜査線 より引用)

■なぜダメだったかのか?

踊るシリーズに欠かせない役どころは、青島俊作(織田裕二)、室井慎次(柳葉敏郎)、恩田すみれ(深津絵里)、和久平八郎(いかりや長介)、真下正義(ユースケ・サンタマリア)だと思う。いかりやさんが、亡くなった本作で、どうこのバランスをとるのかっていうのが、最大の焦点になったと思う。

なんと、甥っ子という役を新たに設定し、伊藤淳史が抜擢。ここが、ダメ。ダメすぎる。私個人的に、代わりというのは、絶対やってはいけないこと。和久さんの代わりなんて、いないんだって。誰もできないんだって。

私が個人的に、伊藤淳史が苦手な役者である、という事を除いてみても、この役の設定はナシだと思いました。だから、映画を見に行かなかったし、ずいぶんたってから、DVDでやっと見たっていう腰の重さ。

もうひとつ、小栗旬の演じた警視庁刑事部の管理補佐官という役。警視庁と所轄との調整役ってことになっていたが、こんな役はいらなかった。とってつけたような役。小栗旬である必要もないしね。たぶん「青島と室井のカラミのシーンを極力なくさないといけない大人の事情」により、こういう役が「あえて」作られたのではないか、と推測する。

けっきょく「踊る...」の醍醐味であろう、青島と室井のカラミのシーンは、ほんの1〜2分、1カットだけであった。最大の残念ポイントである。

■どうすればよかったか?

映画なんて、もうやめちまえばよかった。別に、私は「踊る3」を待っていたわけではないんだな。青島は心の中に生きていて、それはTVシリーズを見たり、その後のスペシャルを見たりすれば思い出せていた。それでよかったのよ。

なんか、「大人の理由」だけで、作られた映画なんだろうな、と。ファンから突き上げられたものでもなく。私の想像だけど、織田裕二もフジテレビにいろんな意味で借りがあるわけだから、この辺で返さないといけない事情があったのだろうな、と。

だから、映画なんか、やめちまえばよかった、と。これは、もう同窓会みたいな話なんですよ、映画全体に流れる雰囲気は。それなら、それで、こっちも見ますよ。同窓会って言ってくれれば。

結論としては、過去の出演者(今回の映画出演者)を集めて、2時間スペシャル同窓会企画として、豪華なトーク番組でよかったんですね。司会は、灰島秀樹役の八嶋智人さんと、真下正義役のユースケ・サンタマリアの二人に回していただきたい。最初、八嶋智人さんと、内田晋三役の高橋克実さんのコンビも考えたんだけど、まんま、トリビアになっちゃうんで、そこは配慮した。

これだったら、もっと楽しめたし、納得できたな。まあ、それを映画にするのも無理があるので。DVDくらいなら、借りてみてみようという気にはなりましたね。

「踊る...」は今でも大好きです。最初のTVシリーズが、やっぱり一番好きですね。

以上。

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posted by Sakak at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月12日

【映画評】ソーシャル・ネットワーク

facebookを使っている友人との会話に、この映画を観ていないのは話が合わなくなってくると感じ、遅ればせながら観てきました。

(これから映画を観るよ!って人は、ややネタバレあり。)

■評価は?

おもしろかったですよ。

スリルやサスペンスを好む私としては、映画の客観的な評価とした場合、(5つが満点として)星3つ程度かな。ハラハラ、ドキドキ感はそれほどないので。ただし、個人的に、まさに使い始めたfacebookという事もあり、当然その生い立ちに興味があるわけです。そういう意味では十分楽しめて、星4つ上げてもいいくらいの出来映え。あっという間の2時間でした。たぶん、facebookを実際に使っている人は、より高評価できるのでは?

■印象深いシーンは?

印象深いシーンの1つは、フェイスブックを立ち上げる前、彼女に振られた腹いせに、女の子の顔の格付けサイト「フェイスマッシュ」を立ち上げるシーン。寮で同部屋の友人(後にフェイスブックを共同設立)のエドゥアルドが、そのアルゴリズムを窓ガラスに書き、マークに伝える。それを見てマークが「コードを書くよ」って言うシーンかな。ふたりの役割がよくわかった瞬間。

それに関連して、もうちょっと知りたかった話がひとつ。フェイスブックのプログラミングの際には、エドゥアルドはアルゴリズムに一切かかわっていないように描写されていたけど、実際はどうなんだろう?フェイスマッシュは分業だったけど、facebookは基本的に、全てマークが作ったってことかな。エドゥアルドは資金調達だけだったってことかな?たしか、分配も7対3とか言ってたしな。

■結局、マーク・ザッカーバーグのすごさってなんだろう?

この映画を観て感じるのは、マークの才能。たぶん、下に書いた条件の1つ、2つを持っている人はいても、全部持っている人っていうのが(この分野では)今までいなかったんだろうな、ってところ。

<マーク・ザッカーバーグが持っている能力>
・アルゴリズムが浮かぶ、コードが書ける
・(人と人とが交流するサービスの)仕様が的確、クールさへのこだわり
・会社を経営できる
・カネを稼いでも、信念を曲げない、変わらない

凡人は、今まで手にしたことがないようなカネを持つと、必ず道を踏み外すよね。自分の能力を過大評価してみたり。天才は違うね。わかりやすく、すごいよ。

■最後に

どうもこの映画は「エドゥアルドの視点で書かれた原作」をもとにできた映画らしいです。なので、エドゥアルドがちょっとかわいそうな感じに仕上がっている(逆に言えば、マークが冷酷な感じが)。実際は、だいぶ、脚色されているみたいなので。あくまでも、映画なんで。

本当のところはどうかっていうのはともかく、こういうドラマの上に、今、自分たちが使っているサービスがあるのかって思うと、また、感慨深いものがある。今、facebookを使っている人、興味を持っている人にはぜひオススメできる映画です。

「mixi誕生秘話!〜若き天才、笠原健治〜」という映画が公開されても、1800円出して観る気にはならない。facebookの持つクールなイメージがヒットに貢献しているのでしょう。

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posted by Sakak at 23:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月09日

せつなさというベクトル

TVや映画を見て、感動したっていう時、「泣ける」っていう評価をよくするじゃない?「笑った」というのもあるけど。私って、涙を出すっていうのができないみたいで。涙を出したり、うるうるってなることが、ほとんどないんだ。気持ちは動いているんだけどね。泣けるっていう意味はわかるよ。「ああ、こういうところは確かに泣けるね〜」とは言う。けど、ただ、涙が物理的に出ないなあ、というただそれだけ。うらやましいよ、涙がちゃんと出るほうが。涙を出したあと、すっきりしてそうで。

今日、話したかったのは、「泣く」「笑う」というベクトルとは違う「せつない」というベクトルの作品の話。じつは、私の場合、こっちのほうが「くる」。しかも、けっこう、ど真ん中に入ってしまうと、2〜3日引きずる((笑)長い)。

私の中で、ここ数年の中で、超ど真ん中だったのは、アニメーション映画で新海誠監督、2007年の作品「秒速5センチメートル」。

Wikipedia 秒速5センチメートル

動画サイトにも、予告編等、置いてあるかも。興味があればどうぞ。時間がなければ、第1章「桜花抄」だけでも。大好きですわ。絵がとてもキレイでリアル、カメラ割りがドラマティックで。感情移入しやすくできていると思う。

親友にDVDを渡されて、これ、見てみたら?とくに解説もなく。全部で1時間くらい(3話構成)だから、さらっと見れるよ、と。普段、アニメって全くみないんだけど、なんか、時間も短いっていうことで、気楽な感じで見始めたら、グイグイ引き込まれ。

見終わった後、とにかく、せつなくて。うおーって叫びたくなるくらい、せつなくて。今日、この記事を書くために、もう一回見直したんだけど、そしたらまたせつなくなってしまった。

男って、過去の思い出や出来事の処理ってほんとうにヘタだね。不器用なのか、未練なのか、とにかく、バカみたいにずーっと残ってて。結局、いつまでも引きずるよね、女性と違って。それがこの作品を見るとはっきりわかる。ああ、わかる〜と。だから、この映画のせつなさって、男性にしかわからないんじゃないかな、って。この映画を見ながら、自分のそういう思い出を、かなり都合よく(笑)、オーバーラップしちゃうんだろうね。

私なんか、この作品の主人公のシチュエーション、「転校生」とか「文通」とか、そういうワードが自分の思い出の中にしまい込んでいたものとダブっていたから、イヤでも気持ちが入っていった。

バスケ仲間2、3人に見せて「どうだった?」って聞いたら「せつねえぇ〜」って叫んでたわ。せつなすぎて、みんな苦笑いでしたわ。

「泣く」と「笑う」は、なかなか自分をのせられないけど、「せつない」は、私にとってはけっこう簡単、というお話。
posted by Sakak at 23:52| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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