2011年06月12日

【音楽】カバー曲はアリかナシか「僕が僕であるために/尾崎豊」

誤解を恐れずに言うと、邦楽ポップシーンにおける昨今のカバー曲ブーム?には冷めた印象しか持っていなかった。

オリジナルアルバムが売れないから?オリジナル曲を作れないから?昔の曲には、みなが聴き、誰でも知っている曲があったから?その曲を使えば、そこそこ売れる見込みがあるから?

私の思いは、こう。どうやっても、オリジナルは超えられない。歌唱力のある人が歌えば、楽曲が良ければ、それなりにまとまるのは当たり前。挙句の果てに、一級品の曲ばかりを集めたカバーアルバムを出されたら、売れないわけがない。なんかズルイな、と。

ただ、最近、全部ダメ、という気持ちが少し変わってきて。アーティストの声や、歌に耳を傾けてみようと。全てのアーティストがそうだ、とは言わないけれど、なかには、曲の意図を汲みとって、とても丁寧に歌っている人もいたことを知った。

カバー曲を歌っている人だって、オリジナルを越えようと思っているわけじゃない。「好きだから、歌いやすいから、誰でも知っているから」という理由ではなく、もっと別の。どうしてもこの曲を自分が歌いたい、歌い続けたい、という思いのようなもの。そういう思いが、聴いている人に伝わってきた時、それは、それでアリなんじゃないか、と。

ま、アリかナシかは、聴いている人が決めることですけど。

私は尾崎豊が好き。尾崎豊のカバー曲など、受け入れる余地など、今まで持ちあわせていなかったけど、上記理由により、ここに紹介する3曲は、私の中でアリ。「僕が僕であるために」、1983年のデビューアルバム、ラストの曲。

▼「僕が僕であるために」中村あゆみ(2009年、PV)


▼「僕が僕であるために」Mr.Children(2004年、ALBUM「BLUE 〜‎A TRIBUTE TO YUTAKA OZAKI」)


▼「僕が僕であるために」馬場俊英 テレビ東京系連続ドラマ「鈴木先生」(テレビ東京系列/毎週月曜よる10時放送)のEDテーマ

残念ながら紹介できるYoutube動画がないので、以下の記事を紹介。

尾崎豊の名曲を馬場俊英が人生初カバー! テレビ東京系ドラマ『鈴木先生』エンディング・テーマに決定!!:@niftyミュージック
この「僕が僕であるために」は、尾崎豊デビュー・アルバムのラストを飾っており、過去にMr.Childrenもカバーしている。須藤晃プロデュースにより、デビュー15年の歴史で初めてカバー曲にチャレンジした馬場俊英は、『これまで尾崎豊さんの音楽をちゃんと聴いたことがありませんでした。でも今回、プロデューサーの須藤晃さんに声を掛けていただき、初めてちゃんと尾崎さんの「僕が僕であるために」を聴き、とても感動しました。「僕が僕であるために 勝ち続けなきゃならない」。今の自分に響くメッセージでした。10代のこれから、たくさんのゲームを始めようとする若者が「勝ち続けなきゃならない」と書いた歌を、40代のもう何度も負け続けて来た男が「勝ち続けなきゃならない」と歌う。勝利とは何か。毎日の日々はどこに向かっているのか。これはいったい何のゲームなのか。聴いてくれる方が「大切なものはなにか」と考えるきっかけになったら嬉しいです』と語る。

須藤氏(尾崎の担当ディレクター)からのオファーだったのは知らなかった。(尾崎豊のファンの一人としては)尾崎の曲を、尾崎以外の人が歌うことについて少し抵抗があったことは事実。けど、この馬場俊英氏の曲は、このドラマの雰囲気に合っていると思うし、なによりこの記事を読み、彼が彼なりに尾崎の楽曲を理解しようと努力した結果から生まれた曲であることがわかった。彼が感じ、彼の中から生まれた「僕が僕であるために」だったんだ。そんな背景と、彼の歌う曲を何度か聴いているうちに、このカバー曲はアリなのかな、と思った。

では、最後に、オリジナル。

▼「僕が僕であるために」尾崎豊、1988年東京ドーム


彼が亡くなってからもうすぐ20年になる。

以上。
posted by Sakak at 22:04| Comment(2) | TrackBack(0) | 音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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