2011年11月07日

【ドラマ】2011年秋のドラマ事情「演技力も使い方次第」

使命と魂のリミット(ドラマSP)/NHK/原作:東野圭吾 評価:9点/10点満点

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キャスティングが非常に良い。石原さとみ、研修医役、最高。問題を自分の中で処理できず、テンパって、パニクって、興奮してしゃべる時の演技が、私は大好き。彼女の演技力の高さが光る。舘ひろしや高島礼子をはじめとする周りの役者が、そんな彼女をうまく受け入れている。吹越満、あばずれ刑事役、最高。もう、彼しかいないでしょう、ああいう役は。高島礼子は個人的に好きなので、OK(笑)。基本的に、違和感のあるキャスティングは無し。

ドラマ全体に流れる緊張感は素晴らしい。丁寧に作り上げられた印象(さすがNHK!)。後半のストーリー、落とし方はなんとなく見えたが、それを温かく見守りたい気持ちになるドラマ。

速水もこみちも、この使い方(犯人役)なら、ギリだいじょうぶかな?(難しい役は無理)。彼女役が倉科カナで、本当によかった。もし、彼女役が相武紗季だったら、俺はこのドラマ自体を嫌いになっていたかも(笑)。だって、その組み合わせはNGでしょ。今までも、ロクなことになってない。

足りない1点は、何か。ストーリーのハラハラ感かな。後は、謎解きが、どれくらい説得力があるかどうか。後編をまだ見ていないので、その仕上がり次第では、10点になる可能性もあり。

火車(ドラマSP)/テレ朝/原作:宮部みゆき 評価:9点/10点満点

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原作が良いのはわかっていたので、この小説をどう料理するかがポイントだった。

佐々木希を女優として使い、成功させた事例として、語り継がれるレベルかな。素晴らしい。つまり、セリフをしゃべらせる、顔や目で演技する、みたいなことが一切期待できない彼女が、「セリフなし・演技なし」でも存在を十分すぎるほどアピールできていた。ドラマを成立させちゃったってた。演技力も使い方次第ってことか。

ラストの5分までは、登場は事実上、写真のみ。ただし、写真は、何度も何度も出てくるので頭には残る。ラスト5分も、歩くシーンがほとんど。後ろからカメラで追っているだけ。モデルだろうから、それくらいはおてのもの。その後、目と唇の付近のアップ(演技力は関係ない、眼力だけ)。完璧。

出演シーンはこれだけ。なのに、あれだけの存在感を出して、ドラマとしてもうまいことまとめたのはすごい。彼女の名前を出すことで、宣言効果も高い。

上川隆也の演技は、WOWOWシリーズなどで何度か見ていて好きだった。このドラマには彼の良さがうまく出ていたと思う。熱さに嫌みがないんだよね。寺脇康文の刑事役はハマり役。ただし、単独で主役ではなく、相棒的なポジションが良いんだよね、やっぱり。

余談ですけど、田畑智子がもう少しなんとかならなかったかな。。。あのカツラのボリュームが。。。あれでマイナス0.5点くらいかな(笑)。ガレッジのゴリも、意味のある役をやってましたよね。よくがんばってはいたけど、あそこは役者でもよかったかな、そこがマイナス0.5点かな。大きな違和感ではないんだけど。たぶん「話題作り枠?」「タレント枠?」ってのがあるんでしょうね。

家政婦のミタ(連続ドラマ)/日テレ 評価:8点/10点満点

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期待せずに見ると、けっこうハマる。展開がテンポよく、かといって頭を使うほど、ストーリーも複雑ではない。安心して見られる。

お金のないご時世で、お金をかけずにそこそこ楽しめるドラマが作れた、良い事例。野外ロケも少ない。家の中のシーンが多い。

「子供にヤラレっぱなしのお父さん+しっかりものの家政婦(ミタ)」の構図。ドラマ、鈴木先生(テレ東)の場合だと、「ちょっと頼りなさげな先生+しっかりものの生徒(小川さん)」の構図と同じだね。「弱くてキャシャな男+しっかりした女子」という組み合わせが、今のトレンドなんですかね。

つまり、この2011年という時代には、ドラマの中も、男くさい男前(坂口憲二やキムタクや織田裕二や江口洋介...)ではもうダメってことかな。草食系男子代表として、長谷川博己がドラマに舞台にひっぱりだこだもんな。織田裕二や江口洋介がちょっと前に教師・校長先生役のドラマをやっていたけど、なんか、時代の空気との違和感があったもんな。

松嶋菜々子、血の通っていない、サイボーグのような役がじつは似合っている。今後の演技できる役の幅が広がった。いや、広がってないか、広がってないけど、もう、この路線しかやらないとか、そういうのでもいいかもしれない。容姿端麗で演技ができる女優はたくさんいるが、キレイで「冷たい」役しかやらない女優というのも、必要になる時が多い。

相武紗季が完全にミスキャスト。たぶん、彼女を使う事が先に決まっていて、無理やり脚本を書いて、キャストにねじ込んだ感じ(予想)。もっと、柔軟性の高い女優を使ってほしかった。石原さとみとか。ちょっとビックネームすぎて無理か?ああいう汚れ役が一番難しいはずのに、一番、演技ができない人を使って失敗した例。

そもそも、あの役が必要かな?

不倫をしたお父さんだけが裏切り者で、子供たち4人をおいて逝ってしまったお母さんはどうなのか(お父さんだけが悪いの?)っていう話が今後、納得のいく説明が出てくるのかに私は注目している。

以上。
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2011年04月07日

【ドラマ】WOWOWの連続ドラマ3作品が素晴らしすぎる件

昨日の話で、最近TVドラマがおもしろいのが少ないね、と書いたけど、WOWOWの連続ドラマWに良いのがあったので紹介です。TSUTAYAでも、ゲオでもレンタルできるはず。

「空飛ぶタイヤ」「パンドラ」「パンドラU餓列列島」の3作品。

■空飛ぶタイヤ(2009年)

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三菱リコール隠し事件(三菱自動車工業の乗用車部門とトラック・バス部門による大規模なリコール隠し)を題材にした小説のドラマ化。原作は池井戸潤。本作品が直木賞候補になった。

ノンフィクション作品か?と思えるくらいの内容。見る前から、相当おもしろそうな予感はしていたが、的中。

主人公の運送会社社長・赤松には、仲村トオル。赤松と対峙する自動車会社の課長・沢田に、田辺誠一。銀行マンとして厳正な審査を行おうとするホープ銀行調査役・井崎には、萩原聖人。事件の鍵を握る雑誌記者・榎本には、水野美紀。全ての秘密を握る自動車会社常務の狩野には、WOWOWの連続ドラマWで常連の國村隼。その他にも、ミムラ、袴田吉彦、柄本佑、甲本雅裕、相島一之、尾野真千子、遠藤憲一、本上まなみ、西岡コ馬、戸田菜穂、大杉漣などの豪華なメンバー。地上波ではないのに、この顔ぶれって何?と、最初に思った。これでおもしろくなかったら、プロデューサーと脚本家は廃業してもらわないといけないレベル。

5話完結なんですが、本当に、あっという間に最後まで観れちゃいます。とにかく、ストーリー展開がハラハラするし、企業内や、大企業と下請け企業との関係などの描写がリアル。原作者の池井戸さんが、元々、旧三菱銀行の行員さんだったそうなので、その経験からこのような描写ができるのかもしれません。

サラリーマンの方は、どこか共感できる部分が必ず一つはあると思うし、例えば、旦那さんがサラリーマンである奥さんは、戸田菜穂(仲村トオルの奥さん役)や本上まなみ(田辺誠一の奥さん役)の演技を通じて、何か感じるものがあるかと思います。旦那さんを支える立場、として。

このドラマは、そういう意味では男性、女性関係なく、広くオススメできる作品かと思います。地上波のぬるい作品に刺激が足りないと感じている方にはいいかも。

参考リンク
空飛ぶタイヤ 公式サイト
Youtube動画(予告編)
Wikipedia「空飛ぶタイヤ」

■パンドラ(2008年)

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脚本が「きらきらひかる」1998年、「白い巨塔」2008年、「SCANDAL」2008年でお馴染みの井上由美子。監督は、フジテレビの売れっ子ディレクター河毛俊作が、7話中4話を担当。

大学病院で18年もの間、癌の特効薬の研究を続ける医師が、とうとう全てのがんに効く特効薬を発明した、というところから話が始まる。今まで彼の事を邪魔者、変人扱いしていた人達が、彼の周りに群がっていく。やがて、その薬の力を求め、人間同士の醜い闘いが始まる。

主人公の医師に、三上博史。治験者第1号の少女に、谷村美月。味方か敵か、微妙な立場の、同じ病院の医師、小西真奈美。上司の医師で、一番、腹黒いヤツ、國村隼。本件をそうそうに嗅ぎつけた新聞記者、山本耕史。厚生大臣と刑事には、踊る大捜査線でお馴染みの、小野武彦柳葉敏郎。その他、吉瀬美智子や、余貴美子、平田満など脇もしっかりかためてます。ナイスキャスティング。

空飛ぶタイヤ同様に、このパンドラも、素晴らしい。三上博史、久しぶりに見たけど、いい。あんまり変わってないのにも驚く。後半は、鈴木医師(三上博史の役)が精神的に落ちていく感じは、「この世の果て」(1994年、フジテレビ、天才ピアニスト役)を彷彿させます。こういう役は似合うわ。

谷村美月も好演。小西真奈美は、そもそも、好きな女優なので、さかけー的には大喜びではありました。影のある、というか、腹の底が見えない役は、小西真奈美が最高。

この特効薬は、この世に誕生するべきだったのか否か、ドラマを観終わった後、もう一度、考えてみたい。

参考リンク
パンドラ 公式サイト
Youtube動画(予告編)
Wikipedia「パンドラ」

■パンドラU(2010年)

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パンドラでは、三上博史扮する科学者がガンの特効薬を発明したことによってパンドラの箱が開き、欲望と陰謀の渦巻く世界に巻き込まれていく話だったけど、パンドラUでは、奇跡の穀物を発明した博士(佐藤浩市)が陰謀に巻き込まれていく話。

農学博士鈴木護(佐藤浩市)が長年の研究の末に、通常の4倍の速さで成長するトウモロコシ“GOD CORN”を開発し、国内の食糧危機に迫まられる政治家や利益を追求する実業家の欲望や陰謀の渦に開発者の鈴木自身にも巻き込まれていく。

犯罪の匂いを感じ、執拗に追いかける警視庁捜査一課刑事に、鈴木京香。どんな手段を使ってでも(人殺しをしてでも)“GOD CORN”を商品化してビジネスで成功しようとするキラーズ社社長に、勝村政信。その秘書に、水川あさみ。このネタをかぎつけた記者、山本耕史。総理大臣に、余貴美子。官房長官(次期、総理大臣)に、宅麻伸。その他、相変わらずの渋い役者で周りを固めている。

佐藤浩市と鈴木京香を同じドラマで見たのは「恋人よ」(1995年、フジテレビ)の夫婦役以来か?あのドラマは私の好きなドラマの中でも最高レベルで、またこの2人が同じドラマで見れるのはうれしい。特に、鈴木京香は大好きな女優。演じれる役の振り幅の広さが、さすが。今回は、やさぐれ女刑事役だったのだけど、見事に演じきっていた。彼女しかできないだろうなあ。

食糧問題というのは、世の中一般にも非常に関心が高く、特に日本が輸入品に多くを頼っているのは事実なので、このドラマをフィクションとしてだけ捉えるのではなく、現実問題、これからの日本はどうするのか?と考えるきっかけになれば、と思う。

参考リンク
パンドラU 公式サイト
Youtube動画(制作記者会見)
Wikipedia「パンドラU」

以上。
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2011年04月06日

【ドラマ】BPOがTVドラマに与える影響

1990年代以前に対して、昨今のTVドラマがおもしろくなくなったように感じる理由について、少し考えてみたい。

BPOという組織の存在

BPOという組織をご存知だろうか。

BPOとは、「Broadcasthing Ethics Program Improvement Organization」の略で、正式名称は「放送倫理・番組向上機構」。このBPOは、テレビやラジオの視聴者からの苦情などを元に各番組を審査して、必要であれば、その番組の放送局に意見する組織の事。

実はこの組織の力が強まった事が、番組作り、TVドラマ作りに大きな影響を及ぼしているのかな、と。

視聴者からのクレームがBPOに集められ、反響がある程度あった場合に、指導が入るんですね。そういう事が繰り返されると、どうなるか。。。だいたいわかるよね。

昔より、あきらかに、ドラマで描ける内容が狭くなった。結果、似たような、当たり障りの無いドラマが増えたのかな、と感じてる。番組の制作サイドに立ったとき、これはダメ、あれはダメが多すぎるのかな、と。

学校の教育現場も似ていますね。教師と保護者会との構図。「あんな事は教師として言うべきではない」とか問題。ちょっと触ったら体罰とか。昔は、悪いことしたら、お尻をたたいたり、ゲンコツでコツンとやって、痛みを感じて、学んだ事もあったけど、今は「体罰」だもんね。

一つの例を見せましょうか。

昨日に続いて、野沢尚作品で、かなり印象に残っているドラマ。

TVドラマ「リミット もしも、わが子が…」

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放送時期:2000年
原作、脚本:野沢尚 『リミット』講談社
出演者:
安田成美(主役。刑事であり、子供を誘拐された母親。)
佐藤浩市(刑事)
田中美佐子(元教師、主防犯、子供を誘拐して臓器をブローカーに売ろうと企む)
陣内孝則(安田成美演じる役と同じく、子供を誘拐された親。)
山本未來
新山千春(←田中美佐子演じる役の教え子1。犯罪を手助け。)
妻夫木聡(←田中美佐子演じる役の教え子2。彼がチョイ役!)
北村一輝(←密輸ブローカーのグレイ・ウォン、日本人ですらない(笑))

他にも、山本未來、今井雅之、片桐はいり、益岡徹など、本当に豪華メンバです。
ストーリー:
警視庁捜査一課特殊捜査係に勤務する有働公子(安田成美)は4年前、警察官だった夫が勤務中に事故で死亡したのち、一人息子の貴之と2人暮しをしている。一方、不祥事を起こして教職を去った後、 水商売をしていた澤松智永(田中美佐子)は、密輸ブローカーのグレイ・ウォン(北村一輝)と出会い、臓器売買の話しを持ち掛けられ、かつての教え子2人(妻夫木聡、新山千春)と手を組み、幼児誘拐を企てる。その、連続幼児誘拐事件を担当することになった公子は被害者の母親、楢崎香澄(山本未來)の代わりに、犯人からの電話に対応する「被害者対策」の任務につくが、婦人警官としてではなく、一人の母親として事件の当事者となってしまった。彼女は、わが子を取り戻すため、犯人のみならず警視庁4万人を敵にまわすことに…。そして誰も予想だにしなかった戦慄の結末。ミステリーの到達点。

このドラマの魅力

安田成美が、結婚・引退、出産を経ての最初の復帰作だったと記憶。とにかく、ハラハラドキドキのサスペンスが最後まで続き、今でもよく覚えている。このドラマに関しては、番組放送以降はDVDなどで見たりしていないのだけど、それでも記憶がけっこうあって。安田成美×田中美佐子×野沢尚の組み合わせで生まれたキセキだったのかな、と。そして、脇を固める味のある役者達も、よかった。

BPOからの指導

今日、知りましたが、このドラマも、BPOから指導されていた。

BPOのホームページより
『リミット〜もしも、わが子が』に関する一般視聴者からの意見及び局の回答
讀賣テレビ / (月)22:00〜22:54

抜粋すると、こんな感じ。
・誘拐、監禁、臓器売買に子どもを利用など、同じ年頃の子どもを持つ親として見ていられなかった。
・中学の教師が教え子と関係を持ち、共謀して犯罪に関わる話だが、教師に対する冒とくであり、不愉快。
・臓器移植のために子どもを売る、性の対象にする、遊園地で遊んでいる子に睡眠薬を与えスポーツバッグに詰めて運ぶ、身代金目的で檻に入れて船で子どもを運ぶ、など幼児虐待の極みだ。

さかけーはこう考える

私も子供をもつ親だし、言いたいことはわかる部分もあるけどさ。ただ、見ていられてなかったら「見ない」という選択肢があるんだけど、それでもダメなのかな、というのが正直なところ。なんでもかんでも、潰そうと思えば潰せる。けど、それでいいのかな。

夜10時だけど、ダメですか、といいたい。

こういう事を繰り返してきた事が、TV離れの理由の一つになっていないかな、と。

野沢尚は、彼のイマジネーションの中で、このストーリーやこのキャストがうまれてきたわけで、それについて、ダメ出しを何度も何度もされたら、どうなるか。やりたいことは、ここではできない、ってなるよね。

ここで指摘されているきわどいシーンは、ドラマの中で、犯罪のリアリティーを表現する一つの手法だ。それが見たいのとは違う。ただ、それがあることで、引き締まったり、緊張感が出たり。

それを見て、子供への影響が、、、と言うけど、そういう配慮は必要だと思うけど、親にも責任があるんじゃないのかな。どうしても見せたくないなら、見せないように配慮をすればいいわけだし。家庭内で。

昔から、こういう声は、たしかにあった。例えば「八時だよ全員集合」とか「俺たちひょうきん族」とか、ああいうバラエティーなんかも、そう。それでもやり続けていたよね。具体的な強制力をもつ組織がなかったから、なのかもしれない(想像だけど)。「あるある大辞典」で、納豆ダイエットの捏造事件が起きてから、このBPOの権限が強まった、と聞いてる。

もちろん、BPOの活動全てを否定するものではないけど。事実をねじ曲げて伝える情報バラエティー番組への指導などは、アリと思う。番組制作側へ緊張感を持ってもらう一定の効果はある。ただ、TVドラマなどは「創作物」であり、芸術作品のようなもの。受ける印象は人それぞれ。ネガティブに受け取ろうとすればどうにでもなるって事。その是非の議論は慎重にやってもらいたい。

そんなわけで、残念な話なんだけど、今の時代、あの頃のドラマを超えるものっていうのは、登場しにくい環境なんだよな。。。

以上。
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2011年04月05日

【ドラマ】野沢尚作品は素晴らしい「青い鳥」編

1990年代のドラマには思い出に残る作品が多かった。1つの要素として、いい脚本家がいたからかな?と思う。それが、野沢尚。

これは持論なんだけど、ドラマって、脚本とプロデューサーでほぼ決まるのかな、って思ってて。キャスティングは、脚本家とプロデューサーが選ぶだろうから、間違いないし。

残念ながら野沢尚は2004年に亡くなってしまったのだけど。もっと、彼の作品を観たかった。そんなわけで、今日は彼の作品の中で、これだけはオススメせずにはいられない「青い鳥」を紹介させてもらおう。もちろん、観ていた方も多いでしょう。

青い鳥
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□放送時期:1997年
□脚本:野沢尚
□プロデューサー:貴島誠一郎
□放送局:TBS
□出演者:豊川悦司夏川結衣佐野史郎鈴木杏永作博美

主演には豊川悦司。田舎町の小さな駅を守る純朴な青年を演じている。その男、理森(よしもり)の人生を翻弄する人妻・かほり役に夏川結衣。夫で、町で絶大な権力を誇る名家の御曹司に佐野史郎。そして話の核になるかほりの連れ子・誌織役にオーディションで選ばれた鈴木杏。理森の幼馴染で、清澄駅前の食堂の一人娘に、永作博美。

□主題歌:globe『Wanderin' Destiny』
□平均視聴率:17.7% 最高視聴率:19.3%
□ストーリー:
柴田理森(よしもり・豊川悦司)は長野のひなびた町の駅員。駅長である父親・憲史(前田吟)と二人暮らしをしている。ある日この町に、洗練された都会の雰囲気を持つ母子が降り立つ。町の有力者である綿貫純一朗(仲谷昇)の息子・広務(佐野史郎)の妻・かほり(夏川結衣)と、その子供・誌織(鈴木杏)だった。かほりは、娘の誌織を連れて長野のこの町で暮らすことになるが、慣れない田舎暮らしと、かほりの過去をよく思わない純一朗の冷たい態度に胸の詰まるような日々を送っていた。

一方、電車通学をする小学生の誌織と理森は、一冊の童話を通じて言葉を交わすようになる。理森は、そんな誌織の母親の存在が気になり始めていた。そんなある日降りしきる雨の中、運命的に出会ってしまった理森とかほりは互いに強く惹かれ合う。やがて広務がかほりの不倫を疑い始め、想いを抑えてきた理森は、二人の手を引き列車に飛び乗る。それが愛の逃避行の始まりだった…。北に向かって、安住の地を求めて…。

スタッフについて思う
プロデューサーの貴島誠一郎も、相当すごい人だよね。「思い出に変わるまで」(石田純一、今井美樹、松下由樹)で制作に携わり、その2年後「ずっとあなたが好きだった」(賀来千香子、佐野史郎)のプロデュース。すべてTBSね。野沢尚のほうは「素晴らしきかな人生」(織田裕二、浅野温子、佐藤浩市、ともさかりえ)、「恋人よ」(鈴木保奈美、岸谷五朗、鈴木京香、佐藤浩市)などでフジテレビで毎年大ヒット量産中。そんな、TBSドラマの貴島誠一郎とフジテレビドラマの野沢尚が手を組んだ作品なんだから、おもしろくないわけがない!

キャスティングやストーリー展開について思う
このドラマのストーリー展開やキャスティングは、素晴らしい。誰一人とっても、他の人じゃだめだった。

特に良いのが、永作博美演じる役(トヨエツの幼なじみ)。いつか、トヨエツといっしょになる事を待ち続ける役。トヨエツが、女性と駆け落ちしようが、警察に逮捕されようが、いつも彼女だけは、彼を待っていた。最終話までもずっとね。そんな「けなげな」彼女の存在は、このドラマを、一枚も二枚も深みのあるものにしている。

最終話、ラスト近くにとても印象的なシーンがある。二度目の逮捕から4年後。トヨエツが刑務所から出所して、永作博美が働いている店に向かう。そこで、永作博美が結婚して身ごもっており、幸せそうにしている姿を見つける。トヨエツが遠くから彼女を微笑ましく見てるんだ。静かに。軽く笑みを浮かべながらね。それがなんだかすごくせつなく、胸がぎゅーっとなる。

人生をかけてひとりの女性を愛し続ける事、そんな主人公の役に、トヨエツの演技はパーフェクトだった。彼じゃなきゃ、この役は無理だったでしょう。例えば「織田裕二」では我が強すぎる。「福山雅治」では顔が整いすぎていて、長野の田舎町の駅員は似合わない。トヨエツの、あの、なんとも言えない雰囲気、色気、あれがマストなんだよね。男の目から見ても惚れる。

夏川結衣も、このドラマを見て好きになったけど、このドラマから9年後(2006年)に「結婚できない男」(阿部寛)で、久しぶりに見て、もっと好きになりましたね。いい歳の取り方をしてるわ。ちなみに、彼女が2003年に、ユースケ・サンタマリア、いかりや長介、北村一輝と共演した「あなたの隣に誰かいる」、という、「前代未聞の狂ったドラマ」があったので、いつか、紹介したいな、と。ネタとしては最高レベル。

佐野史郎も、イイ味なんですよ。1話からずーっと冬彦さん(byずっとあなたが好きだった)テイストで、嫌われ役としてドラマ自体を盛り上げるんですけど、最終話で初めて「自分が何をしたかったのか」ということに気づき始めるんですね。。永作博美との掛け合いのシーンなんですけど。あそこから、彼の態度がだんだん変わっていく、という。そのへんの最終話の着地の仕方、心の描写が、すごくよくて。それも含めて、佐野史郎の演技力で実現できた事なんだな、と。

私の中では、このドラマ、「青い鳥」は忘れられない、忘れたくない思い出の作品です。数年前にも、あらためて、DVDを1話から11話まで見直しました。



#ほんとうは、複数のドラマを紹介しようと思っていたのだけれど、1つのドラマでけっこうなボリュームになってしまった。みんなの反応がよければ、引き続き、このシリーズでやってみようかな。「コメント」「メッセージ」「いいね!ボタン」「Twitter」等で、リアクションをお待ちしてます。

以上。

参考リンク:Wikipedia「青い鳥」
posted by Sakak at 00:20| Comment(4) | TrackBack(0) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月02日

【ドラマ】北川景子の残念な演技力の話

幼稚園に行くには早すぎるくらい小さなうちのチビが「ドドスコスコスコ、ドドスコスコスコ、ドドスコスコスコ」とやり出した。ラブ注入のハートマークまで。どんだけの影響力だよ、楽しんご。きっと小学校では、バカな男子生徒どもが、教室でドドスコドドスコ大騒ぎだろう。

こんばんわ、さかけーです。

そんなわけで、今日は、北川景子(25)主演のTBSドラマ、LDAYの話でもしましょうか。

はっきり言って、残念なドラマ。4話まで見たけど「なぜつまらないかの理由も分析できた」ので、見るのをやめることにしました(きっぱり)。

結論からいうと、北川景子(犯罪行動分析室の美人プロファイラー役)がミスキャスト。彼女の演技力だと、どうしても役に共感できない。演技力や経験不足が原因でしょうね。しかたないです。彼女をキャスティングした人の責任です。彼女は悪くないです。いや、普通です(笑)。

他の出演者がいい味なので、もったいない。ユースケ・サンタマリアも要潤もね、渋くてかっこいい。木村多江だって「もう、不幸な役は卒業よ!」って言わんばかりに、リーダー役で見せつけてるのにね。

演技力や役者としての厚みがないと、全部、裏目裏目に出るね。こうなってしまうと美人過ぎるのも逆にあだ。「こんな小娘が、警察組織にいるのか?」とか「こんなウエストの細いやつが、犯人に立ち向かえるのか?」とか。そんな気持ちが頭をよぎりまくって、ドラマに集中できない。

私、けっこう警察モノのドラマは好きでよく見るんですけど、プロファイルチームが主役って珍しいと思うんですね。で、プロファイルチームって、どうしても、事件の現場から離れているでしょ。「事件が会議で起きている」わけでしょ。現場の刑事からも、視聴者からも、どうしても、軽く見られてしまいがち。存在自体が。だからこそ、しっかりドラマを作らないといけない。リアル感もきちっと出して。

プロファイルチームのキャストも、小綺麗な役者ばかりで固める必要あったのかっていうところも含めて疑問。極めつけが北川景子なんで。渡辺えり子あたりをぶち込んどくと、一気にリアル感でるのに(笑)。

ま、それは冗談として。

例えばですけど、本当にこのドラマを当てる気なら、、、

既定路線だと「篠原涼子(38)」「松雪泰子(39)」「天海祐希(44)」(新人役ではなくなるけどね!)。私が個人的に見てみたいのは「永作博美(41)」ですかね。

どうしても「新人プロファイラー」でやりたいんだったら「吉高由里子(23)」を見てみたい。別に、正義感を全面に出さなくてもいい。彼女用に脚本も作り直せばいいとして、とにかく、彼女のなんともいえない不思議な、そして色っぽい演技を見てみたい。

黒木メイサも一瞬考えたんですけど、ビジュアルはいいけど、演技力がな。。。。北川景子よりはマシとしても。。。残念。

私の中では、やはり、北川景子はまだ、モデルがドラマやってる風にしか見えないんだよなあ。今後に期待。

第4話で天才死刑囚役の柳楽優弥(21)と北川景子の掛け合いのシーンがあったんだけど。予告編というか、タイトルみただけで「羊たちの沈黙」やるのかな?って思ったらやっぱりそうだった。うーん、あれはきつかった。マネしてるのはよくわかるんだけど、無理。

北川景子がクラリス役をやりきるには100万年早いし、柳楽君がハンニバルをやりきるには若すぎる、アンド、相手役が悪すぎる。25キロダイエットしたらしいが、やせないほうがよかったかもしんない、無精ひげくらいあったほうがよかったかもしんないとか、いろいろ考えたり。

ま、予算の都合とかいろいろあるんでしょうね。視聴者(私)が好き勝手な事を言うのは自由ですから。なんの評価もつけてもらえないドラマより、突っ込まれるだけマシかも。

ああ、今日は北川景子を連呼したなあ。ファンとかに見つかったら、めっちゃ、たたかれそう。

おしまい。
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posted by Sakak at 00:13| Comment(3) | TrackBack(0) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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